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派手なクライマックス(最終楽章)の交響曲⇒№7《夜の歌》 [ロマン派交響曲]

冒頭の第1~4楽章は標題の「夜の歌」らしく静かな月夜に
流れる夜想曲(Nachtmusik)風で、
それが終楽章第5になると一転して…

いきなりティンパニの叩きつける切り裂き音でマーラー特有のマーチ風の
派手なドンチャン騒ぎが、オッ始まる!

これがグスタフ・マーラー作曲/№7交響曲《夜の歌》…

派手すぎて、〝ドハデドンチャン交響曲〟ってネーミングされたぐらい…


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まるでヒットラー総統率いるドイツ軍、大機甲師団の

軍事パレードに使われたような行進曲で身も心も躍り出す。
 

鉄砲でも槍でも持って来いや~!のドンチャン騒ぎ…

 さしづめ静寂な“夜”のムードから
エネルギッシュな“昼”のイメージに移り変わった様子で、
そう!まさにベートーベンの『苦悩から歓喜へ!』のあのヤリ方…

この辺りがベートーベンの後継者の由縁があるところで
「青春の苦悩」の曲想も巨匠から受け継いだ遺伝子がみなぎっている…

      マーラーは50歳で生涯を閉じる時にimg20091127232123241.jpg
         「やがて私の時代が来る…」
            と言い残して他界した。


今まさに巨匠ベートーベンの後塵、拝しての
生誕150年にふさわしいマーラー・ブーム
オーケストラ編成の多重性、
   サイケデリックかつ大胆な交響曲構成、
            現代人が持つ苦悩と不安…

どれもが100年前に作曲着手した楽想とは思えないほどに
現代音楽にマッチしている…
マーラー交響群は、今でも後世の演奏家たちに             スコアー指示を投げかけていくのと同時に
未来に向けての問い掛けを暗示しているようだ!

 

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指揮:ピエール・ブーレーズ/クリーブランド管弦楽団
録音:1994/11 クリーブランド(Deutsche Grammophon)

 


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A・ラファエル

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by A・ラファエル (2010-07-07 20:44) 

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