ゴジラ映画のBGM採用(最終楽章)の交響曲⇒№4《ロマンティック》 [ロマン派交響曲]
初期のゴジラ映画で、 国会議事堂をゴジラが襲うシーンで使わうBGMに 採用されてもいいぐらいのスペクタキュラーで
どこが《ロマンティック》なの?…
それは第1~3楽章に隠されていた… 主旋律なんだベアー。
これが…アントン・ブルックナー作曲/№4交響曲《ロマンティック》…
交響曲作家の3大交響曲というスローガンがある。
ベートーヴェンなら、《英雄》《運命》《第九》。
モーツァルトなら《ラスト3》。ブルックナーの場合はなかなか難しい…
オイラはモーツァルトと同じの《ラスト3》を推挙したいが…
この《ロマンティック》も捨て難いし…第5も外せない…
そこで考えたのが(独断&偏見) 3大・3中・3小…ってのはどうだろう!
3大は文句ナシ7、8、9 3中が3、4、5 そして3小は0、1、2…
6はこの派生から逸脱し『牧歌』の曲想なので、交響詩と解釈(独断&偏見)悪しからず…
ブルックナー交響曲の楽譜は原典版だの、 ノヴァーク版だの、改訂に継ぐ改訂…
作曲者自身の意向とは違う方向にドンドン曲が替わってしまって…
もぅ手も付けられない状態に陥っちゃって… 原因はブルックナー自身が遺稿を託した
後輩たちやブルックナー協会の音楽研究者が好きなように楽想を替えてった結果、そして交響曲第 何番(ナンバーリング)とかも 滅茶苦茶になっちゃってきた…
やっと最近になり、 ブルックナー協会の新進気鋭の若手研究者たちが
「ノヴァーク版にて統一しょう!」と決め、ナンバーリングを統合、
数字括りを統一した経緯があり、 この交響曲第4番も混乱から乗じた副題を
《ロマンティック》と付けられた…しかし今では必要ナシ…
この副題で人気を博してきたのか…ブルックナー交響群の中で売り上げ№1!
ネーミングから通俗性に富んでいて、第一楽章から、万人に受け入れやすい
随喜の涙を流させてくれる綺麗なメロディが、主旋律となって第4まで
串刺しになってるのがサルでも分かる、交響曲の一つかもしれない…
ただ、戴けないのが第4楽章である。第1~3楽章まで悠久の流れを組むブルックナー
独特の『原始霧』で表現した曲想を、見事というぐらい、ぶち壊しに掛かっちゃってる~!
これは改訂者の詭筆ではなく、作曲者そのもののスコア書き下ろしである…
だとすると、やはりブルックナーの精神分裂症の成せるワザ!頷ける…
すべての交響曲(0~9番)が終楽章でドンデン返しを食らうのである。
これだけナイスなドンデン返しを聴けるのはブルックナー精神分裂症交響曲群だけである。
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 録音:1975/4 ハンブルグ(GALLERIA)
ご訪問&nice! ありがとうございました!^^
by たい (2010-07-12 12:56)