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楽器編成増やして壮大な交響曲にヘンシ~ン!⇒ВさんからのNo.1 [ロマン派交響曲]

〝B〟から〝B〟へ引き継ぎ…
     ベートーヴェン交響曲の№10 ???
                            正統的相続人の登場だベアー!

3B.jpg

 

これがヨハネス・ブラームス作曲/№1交響曲…j-brahms.jpg


1855年構想が始まり1876年に初演されるまで、
実に…21年間掛かって43歳で完成させた。
モーツァルト8歳、ベルリオーズ12歳…
名立たる交響曲作家の中では遅咲きすぎだ!
巨星ベートーヴェンの路線を延伸させる者の
重責はあまりにも大きかった。
何もかもヤリ尽くしたベートーヴェンの後塵を
拝していく者が巨星の重圧に苦労し、またチン癖悪い
トコにきてシューマンの妻クララとの不倫騒動や
クララの娘ユーリエ・シューマンとの恋沙汰からの破局…
このロン髭ジイさんのスケベ心がその逆境を跳ね返す、
この曲に駆けるエネルギーは凄まじいもがあるなぁ~!
どうりで21年も掛かるわけだぁ~!                       

                                                              

                                                              

まぁ、考えてみれば…彼の作曲スタンスは
1つの曲を構想していく傍ら、もう1つの曲の楽想を練る…
という多機能型作曲家で、ある曲を作曲していると、
それに盛り込みきれない楽想や、それと対照的な
インスピレーションを使った曲を別なスコアに書き留めていく…

そんな手法で典型的なのがこの第1と…
対極になって、どこかベートーヴェンの№6『田園』のような
牧歌的な曲想タップリの第2だ!

この反復対の作風は、序曲、協奏曲、室内楽を問わず
ありとあらゆる時期に出現している。
当初、この第1は室内楽風な小じんまりとした、
取り合えず交響曲ってな感じだったが…Brahms's grave.jpg

力みなぎるモノ以外、
淘汰していった形式をとり
スコアをまとめたのである。

これこそ…
ベートーヴェンの№10交響曲と言わしめた所以でもある!

4楽章構成…オケもスタンダードな二管編成だが、
一見、古典風な外見の影に、浪漫的発想が充満している…
ここに新たな音楽史の1ページとして
ブラームス流新古典主義の確立がなされた!

そして現代のマエストロたちは…
室内楽風的な交響曲に、多重に折り重なる楽器編成を率いて
南ドイツの田舎臭い室内交響曲から
物量にモノ言わせる派手な大ヴィルトゥオーゾ交響曲として
換えていったのである。

オイラのテーマ曲でもある〝人と成り〟が現れているハズ!?『ハイドンの主題による変奏曲』

 

SBT 3054.jpg

 

 

 

指揮:ルドルフ・ケンペ/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1959/1 ベルリン・グリューネヴァルト教会(TESTAMENT)


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